pixivFANBOXの話

最近トレンド入りしてたpixivFANBOXが気になってます。
Twitter見てるクリエイターさんは目にしたことあると思いますが月額制で好きなクリエイターさんを支援できるファンクラブみたいなシステムですね。

最初見た時ファンティアみたいなものかな?と思ったくらいなので、作家さんに投げ銭できるようなサービスは前からあったのですが、ユーザーの母数が多いpixivさんが始めたということでブームになってるのかもです。
私もちょっと興味が出たのでTwitterの検索ワードで「pixivFANBOX」TLを1本作って流れてくるリンクを片っ端から覗いているのですが、ほんとスタイルは人それぞれですね。
完全に投げ銭ですっていう方も、100円だったらラフ公開、500円以上だったら高解像度絵、1000円以上だったらリクエスト受け付けます…みたいなプランの金額によってリターンをつけている方もいらっしゃって。

プラン名にセンスのある方はうらやましいな〜こういう所にユーモア突っ込める人素敵だなぁ。
プランも1つだけだったり細かく分けていたり、金額もまちまち…差し入れってことで食べ物の名前をつけてる方が多いかな。
「おやつをあげる」とか「とりあえずビール」とか。笑

最低は100円らしいのですが上限設定はいくらなのかな?1万円プランはたまに見かけるけれど1万以上は今の所見かけてないな。
ジャンルも絵描きさんが多いけれど音楽や動画やコスや幅広くて、プロの方もいれば初心者さんぽい方もいらっしゃるしとわりと誰でも気軽に設置してるみたいです。知り合いの作家さんも4、5人始められてました。

私はこのシステム好意的に見てて、応援したい作家さんがされてたら投げ銭したいなと思っているんですが
一次創作同人の友人たちに話を振ってみたら意外に慎重派の方が多かったので(みなさん継続的に活動されてる方ばかりですが)いろんな見方があるなぁと参考になりました。

ざっくりした印象だと「作品にお金を払いたい方」「作家を支援したい方」で反応が別れる気が。どうだろう。
以下、慎重派のご意見参考のまとめ。

【自分が支援される側】

  • ノルマがプレッシャーになりそう
  • 受取った金額に対するものが返せるか分からない
  • FANBOXの中で作品を連載するなら分かるけれど拠点が別にあるので使い道が思いつかない(サイトとかツイッターとかマンガ用SNSで作品を発表しているので)←作品に払いたい派
  • 支援はうれしいが解除された時に気にしてしまう(期待に添えられなかったのかとか)

【支援する側】

  • 月額制というのがネック、単発でBOOTHのBOOSTみたいなのだといいのに←作品に払いたい派(※単発投げ銭システムは法律的に禁止されてるそうです)
  • 作家本人にお小遣いあげたい(生活を支えたい)わけじゃない←作品に払いたい派
  • 支援してできた作品が自分の好みじゃなかったら微妙かも←作品に払いたい派
  • 匿名じゃないのがちょっと…(SNSで交流している人が多いので誰が誰に支援してる・してないが分かってしまったら困る、一度始めたらやめづらい)

多少違うかもしれないけどだいたいこんな感じだったかなぁ。

自分は作品にというより作家買いするタイプなので、金の卵もうれしいけど金の卵を産んでくれる鶏さんを育てたい側の人。良い環境でじゃんじゃん生産していただけたらうれしいので新作をお願いします…。月額制は毎月ちょっとしたもの差し入れする感覚に近いです。
作家さんを気に入ったら好みに合わないってことはまずなくて、新しい作風の作品はそれはそれで見てみたいし雑食なので何でも口に入れますよ。
匿名じゃないのが困るって話も、聞いてみてそういうこともあるのかと思ったくらいで全然気にしてなかったけれどSNSのコミュニティならではかもしれないです。

一度支援始めたら止めづらいという話は、確かに「月額」って言葉は継続前提なパワーワード感あるので分かる気がします。
例えば、いつもは100円支援だったけれど今月は尊みを感じたので500円投げ銭したい。
でも来月また100円に戻すつもりだし一度上げたら下げづらいから止めとこうかなぁ…みたいな。
これ、匿名だったらそんなことないのかな?どうなんだろう。

個人的には自分のお財布が厳しい時は止めたり大きな作品を完成させた時とかいいなと思った時に多めに投げ銭したり、ある意味1ヶ月ごとの単発が基本みたいな柔軟な使い方でいい気がするんだけど、匿名じゃないシステム上そこに引っかかる方は多いかもしれないなと思ったので、もし自分がFANBOXを始めることになったら補足書こうと思います。

「月額って書いてあるけれど単発投げ銭の感覚でされてください、1ヶ月だけで全然ありがたいです私も無理しないのでご無理なさらず。」というような内容を。
元々ないことが当たり前なので解除されてもマイナスな感情にはならないし、もしよかったら無理のない範囲でまたよろしくお願いしますでいいと思うんですよ。お互いの負担になったら元も子もない。

あとはリターンについて。これも悩ましいですね…!
例えば「500円以上だと〇〇が見られます、1000円以上だったら…」と金額でリターンの内容を分けると〇〇を見るための代金=500円って感覚にならないか、というのを懸念してます。
リターンはあくまでも支援してくれたお礼で目的じゃない…私が本当に作りたいものは長編本編とかアニメとかの作品なのであまり本領の負担になるリターンは用意できないなと思うと、この活動スタンスに賛同いただける鶏育てたい方向けになるだろうなぁと思ってます。
長距離マラソンに沿道から給水ボトルを投げ入れてくださる感じですね。

でもやっぱりせっかく私の夢にお金を払って付き合ってくださる方がいたら何か付加価値があって欲しいじゃないですか…単なる願望だけれどそうあって欲しい。
で、考えた末のベターな案なんですけど一番安いプランだけこういうリターンですよと書いておいて基本共通&あまり負担にならないものに設定&それより高額なプランの内容はお楽しみですということで内容を明確にしない。というのはどうだろう…。

それならリターンの内容で金額を選ばないし私もノルマのプレッシャーがない。
たまに高額支援者向け限定でサプライズがあったら喜んでもらえると思うので、そういう方向性で行こうかなと思います。
私の金銭感覚だとびっくりな大富豪プランも枠だけ用意しておくので、もし通りすがりの大富豪の方がいらしたら何か考えますね。

さてー。

ここまでどどっと書いたんですがまだすぐは始めないです。

お金をいただくならやっぱりちゃんと計画立ててコンスタントに制作していきたいんだけど、今始めちゃうとせっかく今年は自由に過ごすぞと思っているのにすぐ戦場に戻ることになるような気がするので…どうしようかなぁ。少しずつ準備はしとこうと思うのだけれど。
何かご意見ありましたら教えてください。参考にさせていただきます。

コミティアを外側から見た話


ろっこさんのティア新刊にゲストさせていただきました。

久しぶりにと思ったら2ヶ月近くブログ放置してました…(´ω`;)
もう何から書いていいか分からないので直近のことから書きますー。

先日ティア一般で行ってきました。
友人のスペースでお手伝いしてアフター混ぜていただいて、何もやってないのにサークル参加した気になって帰ってきました。

行く前は、創作から離れた生活に慣れてしまった今ティアに行ったらどう感じるのかなぁと思ってたんです。全然想像つかなくて。
いつもだと自分も頑張ろうと創作意欲もらったり、時に危機感が湧いたり、イベント出たいなと思ったりと会場の熱量でけっこうな化学反応が起こるものなので、やっぱりティアに行ったら創作に戻りたくなるのかなぁと漠然と思ってたんですが単純に楽しかったです。
楽しかったな〜ティアすごいな〜

…以上でした。

えっ…

ええ〜〜〜〜〜まじですか〜〜〜〜
まじだよ〜〜それだけだよ〜〜

あの場に戻りたいというより楽しかったで終わってしまいましたよー。どういうことなんだ。

創作意欲がなくなったのかと言われるとそんなことないはずなんですけれど。
あそこは長年のマイホームだったけれど、化学反応が起こらないなんて。
もしかして完全にティアの世界と自分を分離して捉えてる…?

別にティアに限らずなんですが、素敵な作品とか頑張ってる人をみるとわりと何でもかんでも「いいなー私もやりたい作りたい」ってすぐうらやましがって制作者になりたがる性質なので人生でそんな感覚になったこと今までないんです。
幼少期から創作気質なアイデンティティなのでそれが簡単に変わるってことはない。
自分でも驚きました。

で、何でかなぁと最近のことを思い出してました。
4月に創作作家さんたちが修羅場っている様子を、いつもだったら自分もそっち側にいるのになと思いながら(ゲスト原稿作業はしていたけれど切羽詰まってなかったので)のんびり応援してたんです。

応援するだけなんてお手軽じゃないですか。
「新刊読みたいです楽しみにしてます」ってささやかな言葉でも作家さんは喜んでくれるしやる気アップするし(とても分かる)頑張って間に合わせてくださるんですよ。

そうすると自分は当日行くだけで新刊が買えてしまうんですね。
それもたった数百円でほとんど印刷代だけで提供してくれてるお値段。

1、2ヶ月毎日机にかじりついてカレンダーを見て絶望することもなくて安心して毎日寝たい時にお布団で眠ったりゲームしたりしててもいいんです。
なんとなんと、待っているだけでマンガの続きや新作が読めてしまうのです…!

待っているだけで作品が完成してしまうのです?!!
すごい!!!魔法かなーーーーー?!!(違います)

だって私何の苦労もしてないのに…新刊って激戦の果てに手に入れる戦果だと思ってたのに
数百円なんて等価交換にすらなっていないじゃない…!
私めに新刊を提供してくださり本当にありがとうございます…!!!!!!(拝)

という気持ちでした。

そんなありがたい気持ちで戦利品をゲットしてきたからでしょうか。満ち足りてしまいました。
というかあの会場にいて感動を味わっていました。
自分がサークル側で新刊を無事に出せた時の感動とは全く違うタイプの感動です。

いや、自分が新刊出せた時はほっとした気持ちが強いので感動とは違うかな。
初めて同人誌作った時の「本になったー!」みたいなフレッシュな感動は同人20年選手にはもうない。

あの会場で込み上げてきたものの正体は、例えるなら一人暮らしを始めて実家に帰った時に自分で用意しないでもご飯やお風呂がある素晴らしさのようなありがたみの感動に近い気がします。(この例えで伝わるか分からない)

長年描き手側なのでというか描き手側にしかいたことがないので、初めて読者さん側の気持ちを知りました。
むしろ現場を知っている歴戦の猛者なので、100%ピュアな読み手さんより感動にリアリティがこもっている自信あります。

あれは多分、ティアの世界を外側から見るとこんな感じなんだという感動だったのかなと。

そう…
地球は青かったみたいな。

ほらごらん、あれが地上の星だよ…
あの光の一粒一粒が結晶となってこの手の中に落ちてきたんだ…。

こんなに大勢のクリエイターさんたちがいて単純にそのエネルギーがすごいと思いました。
思わずポエムが湧いて出てくるくらい化学反応とは違うけれど心が動いてました。

唯一とてもとても残念なのは、
自分の創作だけは応援しながら待っていてもマンガになってくれないことなのですけれど。

うんでもね、それを抜きにして純粋に形にするエネルギーってすごい。みんな、すごい!
今更ですけれどほんと新刊出すってすごいことだよ、と外側から見て思ったんですね。

そんなテンション高めなコミティアでした。
以上です。

オチはありません。

あと最近流行ってるpixivFANBOXが気になっているので次回のブログに書きます。
途中まで書いていたけれど長すぎたので。