兵どもが夢の跡/泥臭い修羅場の話

明日でもうコミティアから1週間で目の前は12月ですか…は、早い。
ティアの後出勤したものの風邪をこじらせて3日ほど寝込んでました…
ようやく動けるようになってきたのでぶり返さないようにせねば(´v`;)うがいうがい。

BOOTH通販ご注文くださった方ありがとうございます。
限定版を送る梱包用のダンボールは不在票入ってたので12/2に再配達依頼しました。
封書で送れるものはちょいちょいまとめていきます。もう少々お待ちください。
送付状に描いたもふもふ冬仕様クラウ。

なんか今回ありがたくもBOOSTしてくださる方が多くて拝んでます…
いやほんと世の中面白いコンテンツが消費しきれないほどあるのにお金出して本買ってくださることがすでにありがたいので…。
ちらちらご感想もありがとうございます描いてよかった〜〜〜もうあの絶望の日々を思い出して泣ける(´;人;`)

そしてすみませんなのですが17環、実は写植抜け(ざっと見て2ヶ所)があったんですが気づかれた方いらしたでしょうか…。
1つは説明文がまるっと1つ抜けてて多少文脈が「おや?」って感じかもしれません。
読み流すような場所だから気にならないかなどうかな…総集編でこっそり足しときます。
(私の走り書きの汚い字を妹氏がざっくりテキスト化してくれたのを私が直してたんですが見落としました…)

以下修羅場話なので折りたたみ。(パーマリンクだとデフォルトで表示されてしまいますが><)

誇れることじゃないんであんまり修羅場の様子をぶっちゃけるのもと思いつつ
たまに同じようにクリエイターの方から「やる気もらいます」(?)ってメッセージもらうので
こんな話でも何かの刺激とか役に立つならお茶請けにしてください。
まあね。産みの苦しみじゃないけど物作りって現場は基本泥臭いよね。
完成品しか日の目を見ないものだけれど圧倒的に作ってる時間が長いよね。
でもみんなこうなっちゃいけないよ。
お見苦しいものを見たくない方は回れ右。


締切数時間前(当日朝)のダイイングメッセージ。

締切前日昼の時点ではあとアナログ途中9Pとか言ってる中で宅急便搬入せなならんという
テンパリぶりだったので細かい所までチェックしきれてなかったんだ…すみません。

下のは締め切り6日半前に妹氏が作ってくれた70P分の本文作画進捗表。
(30P分はスキャンしてたので表にないです/赤枠が作画完成してるページ)
結構描いてた気になってたけどあと70P…なぜ描いても描いても終わらないのか…
なぜ締め切りまで1週間切ってるのか…(虚無)

※更にこの時点で本文の他にラフ設定本本文が数ページと表紙の仕上げと宅急便搬入準備ができてない


体力もだけどとにかくメンタルがやられたら終わりなので
いかに絶望を視界に入れないでひたすら手を動かすか。それにつきます。


寝不足なのに不安と絶望で10月下旬頃からずっと不眠気味になってたよ。
今回タイミングよくフリーになった妹氏を雇えたのでほんとラッキーでした…一人だったら物理的にもメンタル的にも無理だったので。
トーン手伝うよって言ってくれたとみさんにもほんと感謝。
色々気遣ってくれたんですが締め切り前日になっても線画が終わってないのを見てきっと
「こりゃやべえな」って思っていっぱい貼ってくれたんだと思いますよ…焼肉おごらせてください(ノ´;ω;`)

こういうの私のためのコマだと思って力が入る。

ペン入れたやつ。なんか最後の方こんなセリフばっかりだった。(感情移入)

ネームができた時点(9月末)で全部で90Pとか言ってたんでまさか20Pも増えると思わなかったんだ。
それだけ増えるともはや「ネームできた」って言えないんですが。
脱稿しても実物受け取る前日まで胃が痛かったブックケース(1ヶ月前入稿)に収まってほんとよかったです(泣)
コミック紙諦めて上質紙にしたおかげでした。入らなけりゃただの高い箱だから(あれ実は原価760円なんですが)限定版の宣伝できないよ。

ちなみに何でそんなページ増えちゃったのかって話ですが
「今までと尺の取り方を変えてみた」というのと「12環の雪辱リベンジ」というのがありました。
毎回、前回の反省から課題を決めてるんですが今回大きかったのは「セリフに頼らない」を意識したこと。

描くの早くないので今までずっとページを削ることばっかり考えてたんですが
ページを削るとどうなるかというと「コマが小さくなる(詰めようとするあまり1ページあたりのコマ数が増え気味になる)」とか
「状況を言葉(セリフやモノローグ)で伝えようとする」ようになるんですよ。
構成力のある方は少ないページ数でテンポよく見せられるのかもしれないけれど私にはそこまでの力がないんで…。
言葉で伝えるっていうのはどういうことかというと最初に答えを出しちゃうんです。
例えば「あれは何だろう?」って読者が疑問を持つ時に「あれは〇〇だな」ってキャラが先に言っちゃう。説明セリフっぽく。
…このニュアンス伝わるかなー。

いつもだったらこんな大ゴマで取らないなって所とか詰めちゃうなって所もやめて
読んでいる方がクラウが体感する時間と同じくらいになるように気をつけてたので今回セリフで迷うことは少なかったです。流れも割と自然な感じで。
絵の中に情報が入っていたから言葉で説明する必要がなかったってことなんですが、これはいいことだなと思いました。
そんなの当たり前にできている方には「えっ当たり前じゃん?今更なの?」って思われることなんですがでもね…
できない人にはできないんだよ。できることになったことが重要なんだ。(と思うことにして)
できる人にどうやってんの?って聞いても「なんとなく」とか「感覚で」って答えしか返ってこない。
でもできない人ができるようになるっていうのはそこにたどり着くまでに
論理的思考を要してるからノウハウとして身につけたってことで、つまりは人に教えられるってこと。(教える相手なんていないけど)
自分の中で好感触だったので次からこういう作り方にしよう…と思いました。

12環雪辱戦の話は長くなっちゃったのでまた次回。
ってまだ修羅場話続くのか…。