自由を満喫する12月/創作長編マンガを描き続けることの話


TLでテンプレ見かけた時に「描かねば!!!」(*´°ω°`*)という衝動に駆られました。
もうしばらく締切ないんだから欲望に忠実に好きなものを描きますーー!!描くよー!!
ルディカミはカップルじゃないんだけどいいんだ…クラウ編で3年近く溜め込んでた(Twitterで2年って書いたけど3年でした)ルディカミゲージが爆発したただの妄想です(´ω`)

元絵。

おまけ。ほんと楽しかった。絵を描くのが楽しいって感覚久しぶりすぎて前回いつだったか覚えてない。

1番の身内に祝福されない二人。

最近の写真。街はクリスマスですね。だって12月だものー。
1年で一番華やかなこの季節を毎年冬コミの締切で華麗にスルーしてたのでこの空気感にはしゃいでます…ふおーー!(((=´ω`=)))

東京駅KITTEのツリー。写真のツリーは白ですがライトでピンクとかブルーとか色が変わるんですよ。

表参道ヒルズの吹き抜け。カラフルー!

同じく表参道。渋谷駅発で近場をぐるっと巡回する「イルミネーションバスツアー」
なるものがあってそのバスの中から。実物もっときれいだったんですが写真だと限界ですね。肉眼には勝てない><

撮れなかったけどCOACHの店舗とか眩しいくらいキラッキラだったよ。

バス車内はこんな感じ。2階建バスの1階席。渋谷周辺も青いLEDがきれいだった。

東京ステーションホテルのロビーのツリー。オシャレやー(=ノ´ω`=)こういう色合い好き。
最近金色のものに惹かれるのかよく目に止まります。マイブームなのかもしれない…。

同じく東京ステーションホテルのラウンジにあるカフェのケーキセット。
器も可愛くてこれがインスタ映えするというあれですか。インスタやってないけれど。素敵な時間でした。

あと週末友人と遊んだので創作の話がっつりしてきましたー。
わ〜カラオケも久しぶりで楽しかったですヽ(*´°ω°`*)ノ
描き手ならではの修羅場裏話とか妄想とかいろいろネタには尽きなかったんですが
作業中に妹氏にも変な顔されたけど私の萌えポイントはやっぱり一般的じゃないんだなぁと…
別に誰に理解されなくてもいいんだけどね。逆に私と同じポイントで萌える人がいたらびびるけどね。
周りのキャラたちに愛される(可愛がられる)主人公の構図が好きっていうのは共感してもらえました。

それで前にブログに書いてた裏話、途中になったままで間空いちゃったのでもういいかなーと思ってたんですが友人が読んでるというので12環雪辱戦の話書きます。制作話に興味ありましたら以下お付き合いください。今回はあえて折りたたまない。

雪辱戦なんていうと大げさなんだけど平たく言えば「月下12環のリベンジを17環に突っ込んだ」というだけのお話ね。
リベンジ、つまり悔しかったことなんですが…そもそも悔しいって最近はあまりないんですよ。
それも含めてちょっと前振りが長くなりますが順番に書いてみます。
文章上手じゃないけどフィーリングで伝わってほしい。

一次創作の描き手さんだったら多分大半の人はあるんじゃないかと思ってるのは
自分の描いたものに対して「もっとああすればよかったなぁ」とか
卑下の意味じゃなく純粋に「下手だなー」とかそういう気持ち。
自分の生み出したもの(現実)を見て凹んだりすることがあるんですよ。悔しいこともあるし。
でもそんなのはあって当然なんです。
だって完璧なものなんて絶対作れないから。

その上でまず大前提として大事なのは「完成させること」だろうなーと思います。
個人的な感覚なんですが何か描いてる(作ってる)最中の作品って自分の一部なの。
それを完成させて初めて作品を自分から切り離すことができる。
「なんで描いてる最中に気づかなかったんだろう」とかTwitterにアップした瞬間にミスに気づくとかよくあると思うんですが
切り離して初めて客観的に見られるようになるから、その瞬間に経験値が入ってレベル上がって気づくみたいな感じなんじゃないかなと思ってます。

でもこの「完成させる」ってやつは大前提と言っても実はかなりハードル高くて
もし30Pのマンガ描きたいと思ってる人が10人いたとしたら、実際に完成までたどり着ける人せいぜい1人か2人くらいじゃないかなと。
途中まで描いたりはするかもしれないけれど「完成」って形で発表できる人は少ないはず。
そのくらい実際の作業量的に描き切るのも大変だしさらに終わりを決めるのも世に出すのも勇気がいるわけで
それができてる時点ですでにあなたは選ばれた戦士です、くらいの勢いで褒めていいと思うんだよね。おめでとう。すごい。
内容の良し悪しをどうこう言えるのってその次の段階の話なんですよ。

自分の作品を見て頭抱えたり凹むその理由にはいくつかパターンがあって
(1)ベスト尽くしたけれど後からもっといいアイデアが出てきた(レベルが上がった可能性あり)
(2)実力が足りなくて理想に届かなかった
(3)時間がなくてクオリティを下げざるを得なかった
とかそんな感じに分けられるかなと思います。
(本当の初心者さんは完成させたことがまず奇跡でうれしいから凹む人は何本かすでに描いてるかも)

(1)はいいんです。よし、次はこうしよう!みたいに前向きなエネルギーになるから。
問題は(2)と(3)なんですが、(2)はね…うーん、これも常にあることだろうなと思います。
完成にたどりつけないで心が折れちゃう人は多分ここでつまづいてるんじゃないかな。
誰だって頭の中では壮大な世界とかっこいいキャラと物語を描いてると思うんですよ。
それがアウトプットすると途端にしょぼくなってコレジャナイ感に耐えられずにやめてしまう。だって辛いんだもの。わかるよ。
完成させられる人って自分の実力の足りなさに真っ向から向き合える人だと思うんですよね。
もしくは純粋な子供みたいにほんとに楽しく描いてるかだけれど、前者の方が多いんじゃないかなと勝手に思ってます。

単発の短いキャラマンガは別ね。あれは美味しい所だけつまみ食いできるので萌えと勢いだけで描けます。
ここで言ってるのは描きたいシーンの1割かそこらのために、他の特に楽しいってほどでもないシーンを何十枚も描かねばならないストーリーマンガのことだよ。
ストーリーマンガは状況を説明するために苦手な例えば背景とかを描かなければならないので
そういう時に「下手で描けねえ!」って壁にぶち当たるんです。ちくしょう。
もちろんそれ以上に得るものがあるからあえて茨の道を行くのだけれど、
歯ぁ食いしばりながら次はもっと成長してやるぜ首洗って待ってろよ!って描き続けてるのは多分私だけじゃないはず。
そういう意味でベストを尽くせたら(2)ではあるけど(1)に近いかな。

そして(3)。これは一番闇が深いというか、いろいろと紙一重なんですよね。
時間さえあればできるだけの実力はあったのに妥協してしまったパターンは全力を出してない分後悔の種になりやすいです。
そうは言っても、時間かければいいってものでもない。

人によって違うのであくまで北神の場合はという話ですが期限を決めることも大事だと思うんです。
何で大事かというと人生の時間が有限だから。そして描きたい話の量がめちゃくちゃ多いから。
ある程度期限を切って目標を立ててこなしていかないと絶対生きてるうちに終わりません。
ましてや普段仕事して家事して生活して合間に創作ってなるとよっぽど気合い入れないと描けない。
帰宅してからご飯作って食べてお風呂入ったら「は〜今日も働いたな〜寝るべ」ってなるんだよ。なるんだよー。
30代の体力を10代と一緒にしちゃだめなのだ。
そういう意味でも期限(私の場合イベントに向けた締切)があるのは机に向かうためのお尻叩きになってました。
どれだけストイックにやるかは加減によりますが何かを達成したいと思ったら創作に限らず期限は切った方がいいです。

創作以外のことでもそうなんですが「期限に間に合わせるのも実力」なんですよ。
仕事だっていつまでって納期があるでしょ。クオリティ上げて丁寧に作ったけど時間は10倍かかりましたでは生産性がない。
言い方を変えれば、限られた時間内で生産性出せるのも実力です。能力です。
だから「今の実力で、限られた期間内でベストを尽くした」と自分に言い切れて
且つ「最低限このレベルなら完成品として表に出せる」と思えたら
ちょっとくらい描き込み足りなくてもトーン貼れてなくても「これが今の私の作品です」って北神は出してしまいます。
新刊を出せるか落とすかは0か1の世界なので0.9できてても当日机の上になければ他人の眼に映るのは0と同じ。シビアだけどそれが現実。
クオリティを落とすというと手を抜くみたいな悪いイメージがあるかもしれませんが
全力を尽くしたのならそれは手を抜いたのではなく実力不足か
そもそも計画に無理がある(私はこのパターンが一番多い)ので
後悔はせず反省して次に活かすことに繋げて進むことにしています。
もちろんクオリティが足りないのが嫌で新刊を落として次に回す人もいると思うしどっちが正解なんてのはありません。
自分がどういうスタイルでいたいかって話なんですが
個人的に長編描きにとって先に進むことはとても大事だと思ってます。

これも勝手な想像なんですが長編追ってくれてる人(リアルタイムで新刊買ってくださる人)ってどんどん続きを読みたいと思うんですよ。
私は読みたい。
MAXのクオリティが100だとして、それで話が10進むのと、クオリティ70で話が15進むのと
どっちがいいかと言ったら…難しいな。作風にもよりますけどね。
美麗な線画が魅力の作風だったらクオリティ重視かもしれません。
影トーンまでバリバリ貼ってあるような画面が好きな読者さんもいるかもしれません。
でも100までいかなくとも例えば80でも十分見栄えがよかったら
あとの20をクオリティに使うか話を進める方に使うか…って考え出すと
あまりにも細かいこだわりって作者の自己満足でしかない気もするなぁと。

結局のところ、どこで折り合いをつけるかなんだろうなと思います。
何を優先するかは人それぞれですが、もしどこかで取捨選択する線を引かねばならなくなった時に
自分はこういうスタイルでいようと決めていたなら、判断に悩むことも少なくなると思います。
自分が納得したものを出せれば、後悔だけはしないから。

私はもう10年ずーっと絶え間なく月下を描いてきたので(学生の頃合わせたらもっとだけど)
いろいろな修羅場もやってきたし後悔も反省ももちろん成功もあって
自分との付き合い方が分かるので、折り合いの付け方みたいなのも昔より上手くなりました。
長年描いてて感じるのは「モチベを絶やさず常に進み続けることがいかに難しいか」ということです。
今って創作だとwebマンガが主流じゃないですか。数ページ描いたらアップしてSNSに流してみたいな。
反応もすぐにもらえて楽しそうだなと横目で見てます。そして今はそういう時代なんだとも思います。
私みたいなイベントだけで発表するスタイルはネットのない時代の同人の名残みたいなもんで
古いっていうかもう誰もやってないよっていうか…今後月下をどう発表していくかも考えなくてはと思いますが
脱線するので今は置いておきます。

長編は特にと前置きして、創作ジャンルは大げさに言うと「物量が命」みたいなところがあると感じてます。
なにせ版権と違って供給が作者本人しかいないから作者が描かないと認知すらされない世界だし
面白そうな話でも年に1話分しか更新されない長編だったら積極的に見に行かないでしょ?って話。
イベントメインで長編作品を発表するスタイルで描き続けるとなると
読んでもらうためにはできるだけ毎回参加して新刊を出し続けないと難しいのは確かです。
イベントに来る人だって毎回来るとは限らない。
だからこそ「いつ来ても新刊があって話の続きが買えるサークル」であることに価値があると思ってました。
私が買い手だったらそう思うから。
既刊が1冊でも抜けてたらwebに載ってても手に取らない方も多いので
在庫抱えても切れたら再販しなきゃならないし(私もそのタイプなので気持ちは分かります)
長編だけだと新規の読者さんが入ってこられず目減りする一方なので
たまに読み切りとか手に取りやすい新刊も同時に出したり無配を作ったりの多方面の努力も欠かせないわけです。

読切本がメインだったり、web主体で活動しててたまにイベントに出るスタイルの方とは全然違うので
同じようにイベントで長編作品を発表してる方じゃないと感覚的に分からないと思いますが
数ヶ月に一度しか見てもらうチャンスがないので貴重な発表の場を逃すまいと必死になって新刊出し続けてた所がありました。
webマンガのようにちょこちょこ発表しない分、外部からの反応もなくひたすら孤独。ひたすら自分との戦いの引きこもり。
(SNSない時代から描いてるので孤独には耐性ある方だけど息切れしたら感想の手紙とか読み返します)
そんなんじゃ必然的にイベント一発一発に賭ける思いも期待も重くなりますよね(´ω`;)完全にこれも呪いだよね。
気軽に描いて気軽に発表してイベントに参加できるのが一番いいんですが
そのくらい気負ってないと何年も主人公ヒロイン出てこない長編の新刊出し続けるモチベなんて持つわけなかったんだ…。

イベントをお休みする理由の中にはこの呪いをいったん断ち切りたいみたいなのもありました。
ただずっとクラウ編の新刊買ってくれてた方のことを思ったら完結させる区切りまで完走するのは私の責任だと思っていたので
今回の17環で有終の美を飾れたことがどれだけ重い肩の荷を下ろせたか言うまでもありません。空飛べそう。

ともあれ、イベントの締切に合わせて新刊を出して、実力は足りなくてもその時の全力を尽くして、
時間がなくて足りなかったクオリティは総集編でカバーする。
それが今まで最速でコンスタントに月下を進められるスタイルだったんですよ…という話がまとまったところで
実はここまでが前振りです…長いよーなんだこれー(´ω`;)

読んでる人いるのかな…友人は読んでくれてると思うけれど…。
今までそんな重い愛で描いてたのかよお前って感じですけど
ちょっと狂気的くらいじゃないと長編マンガなんて時間もお金も手間暇労力かかるもの描いてらんねーですよ。
そしてすでに長いけどもーちょっと続くよ。

今まで控えてた裏話をここに来て色々書こうと思ったのは、呪いを解除して引きこもりメンタルから抜け出せたからです。
ずっと引きこもってました。引きこもってた理由は外の世界が眩しすぎたから。
「趣味で描いてるはずなのに好きなものが描けない」とか「やりたいことがやれない」という状態が何年も続くと
楽しくないのに何のために他を全部犠牲にして描いてるんだろうと自分で自分が分からなくなってどんどん落ちていきます。闇落ちです。
面白そうな映画とかなんとか展開催とかゲームとかの情報見てもどうせ行けないできないし
らくがきする余裕もないから好きなもの描いてる人を見るとうらやまし過ぎたりして
とにかく周りの世界が眩しくて自分だけ置いていかれてる感覚になるので一次創作関係の情報は見ないように遮断していました。
心が壊れないように。超絶引きこもりメンタルやばいですね。1番の闇はこの状況全部自分が作り出してるってことですね。

でも17環で完結できたおかげで呪い解除したので今は大丈夫です。
ずっと周りの目を気にしてたけどもーちょっと自然体でいようと思いました。
制作現場の裏話なんて綺麗じゃないものが多いから読者さんには見せないのが美しいと思ってた時もあったけれど
今はありのままでいいじゃんって思うようになりました。同人だもの。
興味ない人はこんな辺境の地まできて長文読まないから
今これを読んでる人は100%興味ある人だよ。ありがとう。

私は描き手の姿が見えるところが好きで同人やってます。
ただ素晴らしい作品なら商業にいくらでもあります。
私は描き手さんと友達になりたいです。共感してくれる人がいたら友達になりましょう。
バリバリ描いてる人もこれから描いてやるぞって野望がある若い子も気が合いそうな方は年齢性別国籍関係ないです。
この泥にまみれた制作現場の世界で夢を語りたい。
私の夢は月下完結と月下のアニメPV作ることなので\(*´ω`*)/わぁい
あと月下が好きな人もぜひお友達になってください!だって絶対私と趣味合うじゃないですか…!

というわけで蛇行しまくって12環の話にすら届いてないのですが長すぎたのでまさかの次回へ続く。